おじいちゃんの手
おじいちゃんの手 長く生きてきた時間が刻まれた手 しかし黒い…💦 腎臓がね、悪いんじゃないかな 教師として精力的に働いてきて 子供たちを守るために、エネルギッシュに社会や権力と戦ってきた手 突発性難聴で片耳の聴力を失くし 鬱でふさぎ込んだ時もあり 体力も随分落ちて、 疲れやすくて眠れなくてしんどい日もたくさん それでも2年前にヨガを始めて、杖がなくても歩けるようになり、今年も母と桜を観に旅行へ行くことができました 若い時から苦労人で、死に物狂いで生きてきた分、人に対して包容力のある反面、芯が強すぎて頑固でなかなかヨガの話や中医学の養生法の話は聞いてくれません…😅 でもそれは父の優しさでもあります 「いろんな養生法があるかもしれないけど、もういいんだ。母さんは本当は料理があまり得意でないから。苦労はもうかけたくないし、これからのびのび生活して欲しいんだ…」 って 腎に蓄えられている親からもらった「先天の氣」、そのエネルギーが枯渇してきているのでは…という話をすると、それだけはいたく納得していました それだけ、父なりに正義をもって我武者羅に働いてきたという自覚と自負があるんだと思います 中医学は自分を知ること と同時に、相手を理解すること 頑固さに対する歯がゆさも、体調不良で機嫌が悪くなっている姿を見る辛さも、 この手を見ると、まぁ、仕方ないよね…
と思えてくるのです
ヨガの智慧、中医学の智識をもって、相手を変えようとか、どうこうしようということではなくて
もっと大切なのは、これらを学ぶことで自分の意識が変わること
受け入れること
理解すること
包み込むこと
近くに住んでる私にできることは、たまに一緒にヨガをしたり、愚痴を聞いたり、お酒少し休んだら?と声をかけたり(笑)、それくらいなのかも 好きな俳句を嗜みながら自然の移り変わりを楽しんでいる父の姿を、この先もまだまだ見ていたいなー
この手を見て、なんだかそう思ったのでした