冬の腎/膀胱トラブルのケア
寒くなる冬、起こりやすい不調といえば「腰痛」や「膀胱炎」。 これは腎と膀胱のトラブルにあたります。 今回は、そんな冬の臓器、腎と膀胱のケアについてのお話です。 私たちの体で冬に一番活動する五臓は「腎」といわれ、そのペアが「膀胱」と中医学ではいわれています。 この臓腑はとりわけ寒さに弱いので まずは冷えから守ってあげなくてはなりません。 冷えはどこから襲ってくるかというと…
それは、大地(地面)。
冬は季節の中で一番陰気が強く、
陰の王様といわれます。
五行では「水」に分類され、
寒冷の性質を持ちます。
「冬」「水」「寒」「冷」、これらは全て陰の性質です。 水は地下深くを流れ 冷気は地を這うように流れてきます。 その「地」もまた陰の性質を持ちます。 冷気が最初に襲うのは 大地に一番近い、私たちの体の陰中陰である「足」。 体に入った冷えは 最終的に腎に潜伏し 様々な不調の原因となります。 だからこそ「頭寒足熱」。
冬は足元を常に暖かくしておきたいのです。 その足元を温めるのに有効なツボが「湧泉」。 足の裏にある唯一のツボです。
(湧泉の場所)
湧泉は腎経のスタート地点で、 その名の通り「元気が泉のように湧く」ツボ。 冷えを追い出し、元気を回復させる 万能のツボともいわれます。 足元を温めるために、 まずは湧泉を温めましょう。 それには足湯がとても効果的です! 前回のブログ にも書いた通り、 冬は汗やエネルギーの発散を極力抑えたい季節。 中医学では、冬のお風呂も実はあまりお勧めしていないのです。 特に疲れやすく体の弱い方は、 汗をかく長湯は避けたいところ。 その代わりとなるのが足湯です。 湧泉から冷えを追い出すだけでなく、 全身に気血を巡らせ温めることができます。 足湯は体質を選ばない素晴らしい健康法なのです😊 食べ物からも体を温めますよ。 普段から体が冷えている方はラム肉がおすすめです。 焼かずにスープでいただいたり、ミンチで餃子にするといいです。 注意が必要なのはスパイス類。 生姜やスパイスは体を温める代表格のイメージですが、体に炎症が起きている場合は要注意。逆に炎症を悪化させてしまいます。
今まさに膀胱炎!という方は、しばらく刺激物は避けた方がいいかもしれません。 その辺は症状や体質によって判断が変わりますので、専門家に意見を求めてくださいね。 その他、体を温めるには気血を補うことも大切です。 エネルギーがないと体は温まりません。 長芋や棗、クコの実などを積極的に取り入れましょう。 腎と膀胱の働きを助けてくれる黒い色の食べ物も忘れずに。 黒豆、キクラゲ、ひじき、シジミ、栗、クルミ…。 さらにお腹を温め、 同時に腰痛の方は腰を 膀胱炎なら仙骨のあたりも温めます。 ダイレクトに腎と膀胱を温めるポイントです。 お灸でツボにピンポイントで熱を入れられるといいですが、セルフケアで背面のツボを探すのはなかなか大変。
そういう時は「腹巻」で満遍なく温めるといいでしょう。 しっかりお腹と腰、仙骨を温めて腎と膀胱を冷えから守ります。 腹巻は外出時にも着用をお忘れなく💡 膀胱炎を予防するためには 15:00〜17:00の間はトイレを我慢しません。 五臓六腑に繋がる経絡には、一日の流れの中でそれぞれ最も活発に働く時間というのがあります。 その時間にその臓器を養生することがとても効果的とされるのです。 それが「経絡時計」。
(自前ノート①)
膀胱経が一番活発になるのは15:00〜17:00。 おしっこがたくさん出る時間です。 仕事もあと少しで終わる…と トイレを我慢しがちな時間ですが、 ここは我慢せずトイレに行くことを優先しましょう。 特に膀胱炎の方は この時間に多めに水分をとって トイレに行っておくことが大切です。 もちろん水分は温かいお茶や白湯を。
(自前ノート②)
とまぁ、色々なセルフケアはあるのですが、 何よりも大切なのは「休むこと」。 冬は静かに心穏やかに生活し 陽気を体に溜め込む季節です。 この時期に腰を痛めたり 膀胱炎を引き起こしてしまう方は きっと薄々感じていると思います。 最近無理をし過ぎていたかもしれない…と。 症状が起きてからのセルフケアは 残念ながら小手先の対処法止まりです。 ベースにあるのはもちろん日々の養生。 分かってはいても、現代の生活様式では 自分の力だけではどうすることもできないことがたくさんあるのも事実です。 とくに働いている方であれば、 年末年始から年度末にかけて お仕事が繁忙期の方も多いと思います。 大切な体を守りきれないこともあるでしょう。 不調が起きた時は 長引かせず早めに専門家のところへ行き 症状や体質に合った漢方を処方してもらったり 治療や施術を受けるようにしましょう。 それと併せて養生やセルフケアを実践できるといいですね。 中医学の知識は 自分の体を大切にすることを教えてくれます。 生きていれば 体を壊すこともあるし 無理をしなければならない時もあります。 そんな時に養生法を知っているのと知らないのとでは その後の心の持ち方や行動が変わってくると思うのです。 陰陽の理論では 陽は形のないエネルギー 陰は形のあるエネルギー
陽のエネルギーが陰のエネルギーを動かします。 私たちの意識が形のない陽なら 形のある肉体は陰です。 意識が先に走れば、肉体はそれについて行くしかありません。 ついていけなくなった時、 不調として現れ、たくさんのことを私たちに教えてくれます。 その声に耳を傾け 「無理してごめんね」 「今日は少し早く帰って休むからね」 そんなふうに体に話しかけてみてください。 そして体に触れて撫でてあげます。 最高のパートナーである自分自身を抱きしめてあげてください。 意識を巡らせるスピードを少し緩め 肉体に合わせる努力をしてみます。 心と体を繋げていくこと。 まずは自分の体に対する思いやりからです。 それでも不調になった時は
環境を責めず 周りを責めず 何より自分を責めず 時に専門家の手を借りながら ただただ丁寧に体と向き合い 五臓六腑を調えていきます。
もちろんヨガをするのもいいです。
この時期には漢方チャクラ耳ケアセラピー もとてもおすすめです。
お疲れの方は特に😊
耳のマッサージで腎をケアし、
漢方チャクラオイルで乱れたチャクラバランスや自律神経を整えます。
とてもリラックスができます✨ みなさんがこの冬を健康に越えられますように。 少しでもお役に立てたら嬉しく思います😌
ॐ