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土用コラム③

第3回「土用にウナギは食べたほうがいいの?」

<第3回 土用にウナギは食べたほうがいいの?>

前回は、土用に働く私たちのからだについてお話しました。

第3回目は土用とウナギの関係について。

土用といえば「土用の丑の日」。

スーパーにもウナギが並び、広告もウナギが一面にバーン!と。

ウナギは氣血を補い、疲労回復に効果が期待できる食材。

確かに暑さの厳しい土用にはぴったりの食材なのかもしれませんね。

とはいえ、

よし土用だ!ウナギだ!

とスーパーに走る前に、

ちょっと一呼吸し冷静になってみましょう。

今の自分の体の状態を観察してみてくださいね。

体は軽いですか?重だるいですか?

食欲はありますか?ないですか?

もし夏バテのような症状が出ている場合、

脾が弱っている可能性があります。

氷水やアイス、冷たくした果物やビールなど

冷たいものを連日食べたり飲んだりしている…

そんな心当たりはないでしょうか。

弱った脾(胃腸)には、脂がのっていて高カロリーなウナギは負担が大きく、

その働きをさらに弱めてしまう可能性があります。

既に夏バテを感じている方は

ウナギの前に、どうかおなかにやさしくしてあげてくださいね。

もちろん、おなかの調子がよくて元気な方は、

この時期の一つの楽しみとして、ウナギを美味しくいただいてください。

巷には、色々な健康法が溢れています。

中医学のお話もその一つ。

1対1で、その人に合った養生法をお伝えする場合はいいですが、

そうではない場合、

全てを鵜呑みにせず、

今自分がどんな体の状態なのか、

何が必要なのか、

それを見極める必要があります。

私たちは一人一人、性別も体格も体質も違います。

お隣のあの人には最適な養生法でも

自分には合わない可能性もあるのです。

そのためにも、情報だけに頼るのではなく、

自分と、身体と、じっくり向き合う時間を大切にしてください。

どんな体調を感じているかな。

原因である生活習慣や環境はどうだったかな。

体によくない生活をしていたとしても、

自分を責めたり、

「仕方ない」と開き直ったりしないでくださいね。

大切なのは、ただ

気づくこと。

認めること。

そして体をコントロールしようとせず、

大切な誰かを労わるように、

体に対してやさしい気持ちを持つことです。

わたし達が元気でいられるのは、体のおかげ。

体が元気でいられるのは、少しの知識と優しい気持ちのおかげ。

いつも二人三脚です。

必要であれば、

専門家を訪ねて適切な指示を仰ぐのも大切なことです。

さて、次回とその次の回で土用の過ごし方についてお話しします。

どんな食べ物が脾と胃に優しく、体を元気にしてくれるのでしょう。

広く参考にしていただけるように、

一般的に中医学でいわれていることをお伝えしていきますね。

それではまた。

Kotoyoga

密山ことみ


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